2011年02月11日

狂犬病ワクチンを考えてみた

新居にも、新しい職場にもだいぶ馴染んできた。
家から一分もかからないところから入れるシングルトラックがあり、本気で下ると3分かからないくらいで終わってしまうくらい短い道なのだけど、テクニカルな箇所が何個かあってなかなか楽しめる。
ほんの少し早く起きれば出勤前にシングルトラックライドを楽しめるところに移住できて、ほんとラッキーです。


さて、最近ふと気になった議論で「日本の家庭犬の狂犬病ワクチン接種は必要か?または、毎年打つ必要はあるのか?」。
ちょっと気になったので、集団免疫の観点から考えてみました。

病原体がある動物集団に侵入した場合、その病原体に対して免疫を持つ動物が一定の割合以上存在すると流行はおこらない。これを集団免疫と呼ぶ。もし免疫を持たない感受性動物の割合が一定の値より高ければ流行がおこる。

基礎再生産率(R0)
感染性のある一宿主が、感染性を持っている期間に新しく感染させる感受性動物の期待数(平均値)を言う。直接感染による人数または頭数のみを問題とし二次感染は含めない。

R0=c・p・d
c:単位時間あたりの接触回数
p:一回の接触で感染する確率
d:感染性を保持している期間(時間の単位はcと同じ)

ある疾患に感受性を持つ集団に於いてR0>1であれば流行がおこり、R0=1であれば罹患率は一定に、R0<1であれば感染症は終息に向かう。

実際の動物集団では、病原体に免疫を持つ動物が含まれるため、その分だけ感染を引き起こすうえで有効な接触が減少する。そこで、これを考慮したeffective reproductive number (R)を定義する。

R= R0・x
xは集団に於ける感受性動物の割合、すなわち1−(免疫保有動物の割合)である。

上記のeffective reproductive number (R)を用いて、集団の何%が免疫を持っていれば動物集団における感染症の流行が防止されるのかを知ることができる。言い換えれば、何%の動物に免疫を賦与すれば良いかを推定できる。例として狂犬病ワクチンを考える。1996年のColemanとDyeの報告によるとアメリカ、メキシコ、マレーシア、インドネシアのデータから算出した狂犬病のR0は1.62~2.33であるのでR0・x<1であるためにはx<0.43~0.62である必要がある。したがって、狂犬病の流行を防ぐためには、免疫を持つ犬の割合(1−x)×100%は38%~57%ほど必要となる。日本での狂犬病ワクチンの接種率は40%前後と言われており、一見、狂犬病の流行に対する集団免疫が、ぎりぎり成り立っていそうなレベルに達しているような印象を受けるかもしれない。しかし、接種される動物の状態やさまざまな要因の影響を受け、予防接種は100%の免疫賦与を保証できない。また、日本では近年のペットブーム、ドッグランなどの利用者の増加から犬同士が接触する機会も多くあるだろう。このことはつまりR0を算出するcが高くなることで、1996年のアメリカやインドネシアのデータから算出した上記38%~57%よりも高い免疫保有率が、日本での狂犬病流行阻止には必要になることが推察される。

狂犬病は発症したら100%死に至る最も恐ろしい感染症の一つです。
隣の国である中国で一番人命を奪っている感染症は狂犬病です。

狂犬病ワクチンの接種、きちんとうけてもらいたいなと思います。

なんて、雪降る夜に硬い文章を書きました。
明日は自転車乗れないかな。
のりたいなあ。
次はまた自転車の話でも書こう。



ラベル:考察
posted by 回 at 23:32| 神奈川 🌁| Comment(0) | 考え事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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